
洗練されたデザインと上質な乗り心地で、多くのドライバーを魅了し続けるトヨタ ハリアー。新車購入の際、デザインや走行性能はもちろん重要ですが、将来的な「リセールバリュー」も賢い選択をする上では見逃せないポイントですよね。特にハリアーのような人気車種は、その価値がどのように変動するのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。本記事では、2025年時点でのハリアーのリセールバリューの実態を徹底的に解説していきます。なぜハリアーがリセールに強いのか、年式やグレードによる具体的な価格の目安、そして「損しない」ための購入時・売却時のヒントまで、詳しくご紹介しますね。ハリアーを検討中の方も、現在お乗りの方も、ぜひ最後までお読みいただき、愛車の価値を最大限に引き出すための参考にしてください。
ハリアーがリセールに強い理由

トヨタ ハリアーは、常に高い人気を誇るSUVですよね。その人気の高さは、実はリセールバリューにも直結しているんです。では、具体的にどんな要因がハリアーのリセールバリューを強く支えているのでしょうか? 国内外での高い需要、トヨタブランドへの信頼性、そして特定のパワートレインが持つ市場での強みなど、その理由を多角的に見ていきましょう。
国内外で高い人気
ハリアーがリセールに強い一番の理由は、何と言ってもその国内外での圧倒的な人気にあります。日本では、洗練されたデザインや上質な内装が幅広く支持され、新車販売も常に上位です。この高い人気は中古車市場にもそのまま波及し、「ハリアーが欲しい」という需要が絶えずあるため、買取業者も高値で買い取れるんです。
さらに、ハリアーは海外、特にアジア圏や中東、アフリカなどの新興国でも大人気。日本のトヨタ車、特にSUVへの信頼性が非常に高く、日本の中古車が輸出されるケースも少なくありません。海外での安定した需要も、国内のリセールバリューを支える大きな要因となっています。
トヨタブランドと信頼性
トヨタというブランドが持つ絶大な信頼性も、ハリアーのリセールを支える大きな柱です。トヨタ車は「壊れにくい」「丈夫で長持ちする」「メンテナンスコストが低い」というイメージが世界中で確立されていますよね。これは、長年の技術と品質管理の賜物で、ユーザーにとって大きな安心材料なんです。
中古車を買う際も、耐久性や故障のリスクは重要ですよね。トヨタ車なら「まず安心」という共通認識があるため、中古車としても高く評価されやすいんです。全国に広がるディーラーネットワークや部品供給体制の充実も、リセール価値を高める要因になっています。
ガソリン車が輸出市場で強い理由
意外に感じるかもしれませんが、ハリアーは燃費の良いハイブリッド車だけでなく、ガソリン車もリセールバリューが高い傾向にあります。特に、輸出市場ではガソリン車の需要が非常に強いという特徴があるんですよ。
主な理由は以下の通りです。
- 燃料インフラの整備状況:海外の一部地域では、ハイブリッド車の整備や、高オクタン価ガソリンの安定供給がまだ十分でないことがあります。そのため、シンプルな構造のガソリン車が好まれる傾向にあるんです。
- シンプルな構造と整備性:ハイブリッドシステムは高度な技術を要しますが、ガソリン車は比較的構造がシンプルで、現地の整備工場でも対応しやすく、部品も手に入りやすいというメリットがあります。
- 初期コストの低さ:一般的にガソリン車の方が新車価格が安いため、中古車としても初期費用を抑えたい海外のバイヤーに人気なんです。
これらの要因から、走行距離が伸びたハリアーのガソリン車は、国内需要が落ち着いても輸出市場で活路を見出しやすく、結果的に高いリセールバリューを維持しやすい傾向にあるんですよ。
ハリアーのリセールバリューが高い背景には、国内・海外での根強い人気、トヨタブランドの揺るぎない信頼性、そしてガソリン車の輸出市場での強みといった複数の要因が絡み合っていることが分かりました。これらの要素が、ハリアーが「資産価値の高いSUV」と呼ばれる所以なんですね。

年式・グレード別のリセールバリュー実例

ハリアーのリセールバリューが強いことは理解できましたが、具体的に「いくらくらいで売れるのか」は年式やグレード、走行距離によって大きく変動します。ここでは、実際の市場データに基づいたハリアーのリセールバリューを、年式やグレードごとに具体的な価格と残価率の目安で詳しく見ていきましょう。
年式・グレード別の詳細な相場感
車の価値は、年式が古くなるほど、そして走行距離が増えるほど下がっていくのが一般的です。しかし、ハリアーのような人気車種は、その価値の減少が比較的緩やかであるのが特徴です。ここでは、具体的なデータを元に、ハリアーの年式・グレード別のリセールバリューの目安をご紹介します。
【3年落ちハリアーのリセールバリュー目安(走行距離:5千~5万km)】
グレード | 新車価格(参考) | 平均買取額 | 残価率 |
---|---|---|---|
ガソリン Z | 約393万円 | 約310万円 | 78.8% |
ガソリン Zレザーパッケージ | 約423万円 | 約342万円 | 80.8% |
ガソリン G | 約341万円 | 約275万円 | 80.6% |
ハイブリッド Zレザー | 約482万円 | 約366万円 | 75.9% |
ハイブリッド Z | 約452万円 | 約333万円 | 73.6% |
このデータを見ると、3年落ちのハリアーは、特にガソリン車のZレザーパッケージで約8割という非常に高い残価率を誇っていることがわかります。ハイブリッドモデルも7割を超える残価率を維持しており、全体的に高水準ですね。
【5年落ちハリアーのリセールバリュー目安(走行距離:1万~7万km)】
グレード | 新車価格(参考) | 平均買取額 | 残価率 |
---|---|---|---|
ガソリン Zレザーパッケージ | 約423万円 | 約316万円 | 74.7% |
ガソリン Z | 約393万円 | 約283万円 | 72.0% |
ガソリン G | 約341万円 | 約259万円 | 75.9% |
ハイブリッド Zレザー | 約482万円 | 約331万円 | 68.6% |
ハイブリッド Z | 約452万円 | 約294万円 | 65.0% |
5年経過したハリアーでも、その高いリセールバリューは健在です。ガソリンGグレードでは約76%、ハイブリッドZレザーでも約69%と、新車価格の7割前後の価値を保っているのは驚くべき水準と言えるでしょう。これは、一般的な車の5年落ち残価率(約50%)を大きく上回る結果ですね。
【7年落ちハリアーのリセールバリュー目安(走行距離:約3万~9万km)】
グレード | 新車価格(参考) | 平均買取額 | 残価率 |
---|---|---|---|
ガソリン プレミアム | 約313.7万円 | 約155万円 | 49% |
ガソリン エレガンス | 約288万円 | 約145万円 | 50% |
ガソリン プログレス | 約378万円 | 約215万円 | 56.8% |
ハイブリッド プレミアム | 約403.2万円 | 約165万円 | 41% |
ハイブリッド プログレス | 約460.4万円 | 約161万円 | 40% |
7年落ちとなると残価率は50%前後が目安となりますが、ハリアーはガソリンモデルで約5割前後、特にプログレスなど上位グレードではそれをやや上回る傾向が見られます。ハイブリッドモデルは初期価格が高い分、残価率としてはガソリンモデルよりやや低い結果となっていますが、それでも十分高水準を維持していると言えるでしょう。
これらの表からわかること:
- ハリアーは年数が経っても総じて高い残価率を維持しており、特にガソリン車の人気グレード(Zレザーパッケージ、G)のリセールバリューが非常に高い傾向にあります。これは、国内での人気に加え、シンプルな構造であるガソリン車が海外輸出市場で根強い需要があるためと考えられます。
- ハイブリッド車も非常に高い残価率ですが、特定の年式やグレードではガソリン車がそれを上回るケースも見られます。
- 走行距離が5万km以内など、状態が良い車両ほど高値がつきやすい傾向にあります。
年式やグレード、パワートレインによってリセールバリューに差があることが具体的な数字でお分かりいただけたかと思います。ハリアーは総じて高い残価率を誇りますが、賢く売却するためには、ご自身のハリアーがどのくらいの価値を持つのか、このような具体的な相場感を把握しておくことが重要になりますね。

損しないハリアーの選び方【購入時にできる対策】

ハリアーは高いリセールバリューが期待できる車種ですが、せっかくなら将来売却する際に「少しでも高く売りたい」と考えるのは当然のことでしょう。実は、新車購入時にいくつかのポイントを押さえておくことで、将来のリセールバリューをさらに高めることが可能です。ここでは、リセールに強いカラーやオプション、そしておすすめのグレード選択について具体的にアドバイスしていきます。
リセールに強いカラー・オプションは?
車のボディカラーや装着されているオプションは、リセールバリューに大きく影響します。ハリアーにおいて、特にリセールに強いとされているのは以下の通りです。
リセールに強いボディカラー
カラー | 特徴 | リセールへの影響 |
---|---|---|
プレシャスブラックパール | ハリアーの定番色。高級感があり、老若男女問わず人気が高い。 | 高額査定の筆頭。需要が常に高い。 |
プラチナホワイトパールマイカ | 清潔感があり、どの車種でも人気。ハリアーの上質感を際立たせる。 | ブラックと同等か、やや劣るが高水準。 |
グレーメタリック系 | 近年人気上昇中。モダンで都会的な印象。 | 新しいトレンドとして評価されやすい。 |
これらのカラーは、市場での需要が安定しているため、売却時に高値がつきやすい傾向にあります。逆に、個性的なカラーや限定色は、購入層が限られるため、リセールバリューが下がる可能性があります。
リセールに強いオプション
オプション | 特徴 | リセールへの影響 |
---|---|---|
パノラマルーフ | 開放感があり、高級感を演出。特にZグレード以上で人気。 | 売却時にプラス査定されやすい。 |
調光パノラマルーフ | 世界初の調光機能付きで、先進性をアピール。 | 希少価値が高く、プラス査定に繋がりやすい。 |
ディスプレイオーディオPlus(ナビ機能付) | 純正ナビは必須オプション。最新機能で快適性向上。 | 必須装備として評価されやすい。 |
デジタルインナーミラー | 後方視界を確保し、安全性向上。 | 便利な機能として評価される。 |
JBLプレミアムサウンドシステム | 上質な音響体験を提供。音楽好きに人気。 | 査定に大きく影響するわけではないが、プラス要素になり得る。 |
置くだけ充電(ワイヤレス充電) | 利便性が高く、あると嬉しい装備。 | 細かい点だが、プラス要素。 |
特にパノラマルーフや調光パノラマルーフは、後付けが難しく、車両のキャラクターに合致しているため、リセールバリューに大きく貢献します。純正ディスプレイオーディオも、利便性から必須オプションと認識され、高く評価されまることが分かりますね。
おすすめグレードと注意したい選択肢
ハリアーのグレード選択も、リセールバリューに影響を与えます。
おすすめグレード
- Zグレード(特にZレザーパッケージ):最上位グレードであり、ハリアーが持つ「上質さ」「高級感」を最も体現しているため、最もリセールバリューが高い傾向にあります。レザーシートや充実した装備が評価されます。
- Gグレード:価格と装備のバランスが良く、最も販売台数が多いグレードの一つです。需要が安定しているため、リセールも比較的安定しています。
注意したい選択肢
- Sグレード:エントリーグレードであり、装備が簡素化されているため、ZやGに比べてリセールバリューが劣る傾向にあります。予算を抑えたい場合は良いですが、リセールを重視するならG以上がおすすめです。
- 非人気色や特殊な組み合わせ:上記で挙げた人気色以外のボディカラーや、特定のオプションの組み合わせなど、需要が限定されるものはリセールが下がる可能性があります。
ハリアーの購入時には、将来の売却まで見据えてカラーやオプション、グレードを選ぶことが、結果的に「損しない」賢い選択に繋がります。ぜひこれらのポイントを参考に、ご自身にぴったりの一台を見つけてくださいね。

ハリアーを高く売るための3つのコツ

これまでハリアーのリセールバリューの強みや、購入時にできる対策について解説してきました。では、実際にハリアーを売却する際に、少しでも高く評価してもらうためにはどうすれば良いのでしょうか? ここでは、売却のタイミング、買取方法の選び方、そして日頃のメンテナンスの重要性という3つの視点から、ハリアーを高く売るための実践的なコツをご紹介します。
売却タイミングは「5年以内」が鉄則
車の価値は、年式が古くなるほど、そして走行距離が増えるほど下がっていくのが一般的です。ハリアーのような人気車種であっても、この原則は変わりません。
特に意識したいのが、「5年以内」の売却です。なぜなら、
- 車の保証期間:一般的にメーカー保証は3年〜5年程度で終了します。保証が残っている車は中古車としての魅力が高く、安心して購入できるため、高値がつきやすいです。
- モデルチェンジやマイナーチェンジ:5年以内であれば、次のフルモデルチェンジや大規模なマイナーチェンジが行われる前である可能性が高く、型落ちによる価値の急落を避けやすいです。(現行ハリアーの次期フルモデルチェンジは2026年〜2027年頃と予想されているため、その前が有利です。)
- 走行距離と経年劣化:5年で走行距離が5万km程度であれば、まだ車の消耗部品の交換時期が来ていないことが多く、内外装の劣化も少ない傾向にあります。
もちろん、走行距離が極端に少ない場合は5年を超えても高値がつくことがありますが、一般的には「5年以内」を一つの目安にすると良いでしょう。
「買取専門店+輸出ルート」で査定UP
ハリアーを売却する際、ディーラーの下取りだけでなく、買取専門店を複数比較するのが高額査定を引き出す鉄則です。さらに、ハリアーの場合は「輸出ルート」を持つ買取専門店が非常に有利になる可能性があります。
- 複数社に査定を依頼する:1社だけでなく、複数の買取専門店に査定を依頼することで、競争原理が働き、より高い査定額を引き出すことができます。最近では、一括査定サイトなども充実しており、手軽に複数社の査定を受けることが可能です。
- 輸出ルートを持つ買取業者を選ぶ:前述の通り、ハリアーのガソリン車などは海外で非常に人気があります。国内での中古車需要が落ち着いても、海外市場への販路を持つ買取業者は、高値で買い取れる場合があります。特に走行距離が10万kmを超えた車両でも、輸出需要があれば想像以上の査定額がつくことも珍しくありません。事前に「輸出に強いですか?」と聞いてみるのも良いでしょう。
- フリマサイトや個人売買も検討:手間はかかりますが、フリマサイトや個人売買を活用することで、中間マージンが省かれ、より高い価格で売却できる可能性もあります。ただし、トラブルのリスクや手続きの手間を考慮する必要があります。
メンテ・外装の手入れも意外と大事
日頃のちょっとした心がけが、いざ売却する際に大きな差となって現れることがあります。
- 定期的なメンテナンス:定期的な点検やオイル交換、消耗品の交換(タイヤ、バッテリーなど)は、車の状態を良好に保つだけでなく、査定時の評価にも直結します。整備記録簿をきちんと保管しておくことで、車の状態が良好であることを証明でき、信頼性が増します。
- 内外装の手入れ:洗車やワックスがけによるボディの艶出し、室内の清掃は、査定前にできる重要な一手間です。特に、シートの汚れ、タバコの臭い、ペットの毛などは大幅な減点対象となるため、事前にクリーニングしておくことをおすすめします。小さな傷や凹みであれば、自分で直せる範囲で補修しておくのも良いでしょう。
- 査定前の準備:車検証、自賠責保険証、納税証明書、リサイクル券、整備記録簿、取扱説明書、スペアキーなど、売却に必要な書類を事前にまとめておくとスムーズです。
ハリアーを高く売るためには、売却のタイミングを慎重に見極め、複数の買取業者を比較し、さらに日頃のメンテナンスを怠らないことが重要です。これらのコツを実践することで、愛車のハリアーの価値を最大限に引き出し、次の車への買い替えを有利に進めることができるでしょう。
まとめ|ハリアーは「資産価値の高いSUV」

ここまで、トヨタ ハリアーのリセールバリューの強み、具体的な相場、そして賢い選び方や売り方について詳しく解説してきました。最後に、本記事でご紹介した重要なポイントを振り返り、ハリアーがなぜ「資産価値の高いSUV」と言えるのかをまとめていきましょう。
- リセールバリューとは:車を売却する際の再販価値であり、車の実質的な保有コストに大きく影響します。
- ハリアーが高いリセールに繋がる理由:
- 国内外での高い人気:特に海外(アジア、中東、アフリカなど)での需要が非常に高いです。
- トヨタブランドの信頼性:「壊れにくい」「長持ちする」といったイメージが強く、中古車でも安心感があります。
- ガソリン車の輸出需要:シンプル構造で整備性が良く、一部の海外市場ではハイブリッド以上に評価されることも。
- 年式・グレード別の相場感:
- 一般的な車の「5年落ちで新車価格の55%〜65%」程度の高残価率を維持します。
- Zレザーパッケージ(ガソリン・ハイブリッド問わず)が特に高いリセールを誇ります。
- 損しない購入時の対策:
- 人気色(プレシャスブラックパール、プラチナホワイトパールマイカ)やパノラマルーフ、調光パノラマルーフなどの人気オプションを選ぶのがおすすめです。
- ZグレードやGグレードの選択がリセールに繋がりやすいでしょう。
- 高く売るためのコツ:
- 売却タイミングは「5年以内」が鉄則です。
- 「買取専門店+輸出ルート」を意識して複数社に査定を依頼してみましょう。
- 定期的なメンテナンスと内外装の手入れも重要で、整備記録簿の保管も忘れずに。
トヨタ ハリアーは、そのデザイン性や走行性能だけでなく、非常に高いリセールバリューという「資産価値」も兼ね備えた、まさに賢い選択肢と言えるSUVです。新車購入から数年後の売却まで見据えることで、実質的なコストを抑え、より満足度の高いカーライフを送ることができるでしょう。
本記事が、ハリアーの購入や売却を検討されている皆様にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。ぜひ、これらの情報を活用して、あなたのハリアーライフをより豊かにしてくださいね。