
「いつかはハリアーに乗りたい」。そう憧れている方も多いのではないでしょうか。上質でスタイリッシュなデザイン、快適な乗り心地、そしてSUVならではの高い実用性。ハリアーはまさに、日本の都市型SUVの代名詞とも言える存在です。しかし、新車価格はそれなりにするため、中古車を検討する方も少なくないでしょう。
この記事では、2025年現在、なぜハリアーの中古車が「狙い目」なのかを深掘りし、あなたのライフスタイルや予算に合わせた最適なモデルの選び方、そして後悔しないための購入のコツまで、徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたにぴったりのハリアー中古車を見つけられるはずです。
今なぜハリアーの中古が狙い目なのか?

ここ数年、中古車市場ではさまざまな変動がありましたが、2025年現在、特にハリアーの中古車は非常に魅力的な選択肢となっています。その背景には、いくつかの要因があります。
値下がりトレンド(2024〜2025年)
新車供給の安定化に伴い、全体的に中古車相場は落ち着きを見せています。特に人気車種であるハリアーもその例外ではありません。新車が手に入りやすくなったことで、相対的に中古車の価格が値下がり傾向にあります。これは、これまで高値で推移していたハリアーの中古車を、比較的リーズナブルな価格で購入できるチャンスが到来していることを意味します。2024年から2025年にかけては、この値下がりトレンドが続くことが予想されており、まさに購入の「賢い時期」と言えるでしょう。
新車納期問題と中古市場の関係
一時期は新車の納期が大幅に遅れ、中古車価格が高騰する現象が見られました。しかし、現在では半導体不足などの問題も解消されつつあり、新車の納期は以前に比べて大幅に改善されています。これにより、新車を待つ代わりに中古車を選ぶ必要性が薄れ、中古車市場の価格が落ち着く一因となっています。結果として、新車同等の「ほぼ新車」状態のハリアー中古車も市場に多く出回るようになり、選択肢が広がっています。
流通台数の増加による選択肢の広がり
ハリアーはモデルチェンジのたびに高い人気を誇り、新車が大量に販売されてきました。そのため、年式が経過したモデルから現行モデルに近いものまで、中古車市場には豊富な数のハリアーが流通しています。流通台数が多いということは、それだけ多くの選択肢の中から、あなたの希望するグレード、走行距離、カラー、装備などをじっくりと選べるということ。また、販売店間の競争も激しくなるため、より良い条件で交渉できる可能性も高まります。

用途別・ハリアー中古車おすすめモデル
ハリアーと一口に言っても、ガソリン車とハイブリッド車、そして様々なグレードが存在します。あなたの使い方に合わせた最適なモデルを選ぶことで、ハリアーライフをより満喫できるでしょう。
街乗り・燃費重視派 → 2.0G(ガソリン)
日常使いがメインで、主に街乗りが中心という方には、2.0G(ガソリン)モデルがおすすめです。
- 特徴: 2.0L直列4気筒エンジンを搭載し、滑らかで十分な加速性能を持ちながらも、ハイブリッド車に比べて車両価格が手頃な点が魅力です。燃費性能もSUVとしては良好で、日常のランニングコストを抑えたい方に適しています。
- おすすめポイント: 街中での取り回しの良さと、ガソリン車ならではの軽快な走りが楽しめます。中古車市場でも流通量が多いため、希望に合う車両を見つけやすいでしょう。
高級感&走行性能 → ハイブリッドZ
ハリアーの魅力である高級感を最大限に味わいたい、そして走行性能にもこだわりたいという方には、ハイブリッドZが最適です。
- 特徴: 2.5Lハイブリッドシステムにモーターを組み合わせたモデルで、圧倒的な静粛性と力強い加速が特徴です。最上級グレードであるZは、内外装の質感がさらに高められ、快適装備も充実しています。
- おすすめポイント: 長距離ドライブでも疲れにくい上質な乗り心地と、燃費の良さを両立しています。先進安全装備も充実しているため、安全性も重視したい方におすすめです。
価格重視でお得に → 2014〜15年式 プレミアム
とにかく予算を抑えてハリアーに乗りたい、という方には、2014〜2015年式の60系「プレミアム」グレードが狙い目です。
- 特徴: 2013年に登場した60系ハリアーの初期モデルにあたります。登場から10年程度が経過しているため、車両価格はかなりこなれています。当時の人気グレードであった「プレミアム」は、上級感のある内外装が特徴です。
- おすすめポイント: 100万円台から購入できる車両も多く、非常にお得感があります。年式が古くても、しっかりとメンテナンスされた車両を選べば、まだまだ現役で活躍してくれます。ただし、走行距離や修復歴の有無などは入念にチェックしましょう。
アウトドアや家族ドライブ派 → E-Four(4WD)
キャンプやスキーなどのアウトドアに出かける機会が多い方や、雪道走行の機会がある方、あるいは家族での長距離ドライブが多い方には、E-Four(4WD)モデルがおすすめです。
- 特徴: ハイブリッドモデルに設定されている電動4WDシステムです。後輪をモーターで駆動するため、必要な時に瞬時に四輪駆動に切り替わり、悪路や雪道での安定した走行をサポートします。
- おすすめポイント: 高い走行安定性と悪路走破性を提供し、天候や路面状況を気にせずにドライブを楽しめます。家族でのレジャーにも安心して出かけられるでしょう。

年式・価格帯別にみる狙い目モデル
ハリアーの中古車は、年式やグレードによって価格帯が大きく異なります。ここでは、予算に応じた狙い目モデルをご紹介します。
年収目安 | 価格帯 (車両本体価格) |
狙い目モデル(代表例) | 特徴 |
---|---|---|---|
〜400万円 | 100万円台前半 |
・2代目(30系)後期モデル ・3代目(60系)前期モデル |
予算を最優先する方向け。年式は古いが、内外装の状態が良い車両も探せる。走行距離は多めの場合が多い。 |
400〜600万円 | 150万円〜200万円 | ・60系後期モデル(プレミアム、プログレス) | 比較的新しい年式で、走行距離も抑えられた車両が多い。装備も充実しており、コスパ◎。 |
600万円以上 | 250万円〜350万円 |
・80系(現行)ガソリン車(G、Z) ・80系ハイブリッドG |
現行モデルのハリアーが射程圏内。新車に近い状態の車両や人気グレードも選びやすい。 |
700万円以上 | 350万円以上 |
・80系ハイブリッドZ ・高年式・低走行の80系全般 |
現行モデルの最上級グレードやフル装備車両も狙える。新車同様の満足感を得られる可能性大。 |
※上記の年収目安は、一般的な自動車ローン審査の目安や車両維持費を考慮したものです。具体的な借入可能額や返済計画は、個人の状況や金融機関によって異なります。
※表中の価格はあくまで目安であり、車両の状態、走行距離、修復歴の有無、地域、販売店によって変動します。
購入時に絶対にチェックすべき5つのポイント

ハリアーの中古車を購入する際には、後悔しないために必ず確認すべきポイントがいくつかあります。
1. 修復歴の確認
「修復歴あり」の車両は、過去に骨格部分を修復した履歴があることを指します。走行性能や安全性に影響が出る可能性があるため、基本的には避けるのが無難です。もし検討する場合は、修復箇所や修理内容を販売店に詳しく確認し、信頼できる専門家に見てもらうことを強くおすすめします。
2. メーター巻き戻しの見抜き方
走行距離をごまかす「メーター巻き戻し」は違法行為ですが、残念ながら稀に発生します。年式に対して極端に走行距離が少ない、記録簿との差異がある、内装の摩耗具合と走行距離が合わないなどの違和感があれば要注意です。信頼できる販売店を選び、記録簿や整備履歴をしっかりと確認することが重要です。
3. ハイブリッドのバッテリー寿命
ハイブリッド車の場合、駆動用バッテリーの寿命が気になる方もいるでしょう。一般的に、トヨタのハイブリッドバッテリーは非常に長寿命で、10年・20万km程度の耐久性を持つと言われています。ただし、走行距離が極端に多い車両や、メンテナンス状況が不明な車両は注意が必要です。販売店にバッテリーの状態を確認したり、保証の有無をチェックしたりしましょう。
4. 走行距離と年式のバランス
走行距離と年式は、車両の状態を判断する上で重要な要素です。例えば、「年式の割に走行距離が極端に少ない」車両は、放置されていた期間が長い可能性もあり、ゴム部品の劣化などが懸念されます。逆に「年式の割に走行距離が極端に多い」車両は、各部の消耗が進んでいる可能性があります。一般的には、年間1万km程度の走行距離が目安とされています。バランスの取れた車両を選ぶことで、その後のトラブルのリスクを減らせます。
5. 保証や整備履歴の確認
購入後のトラブルを避けるためにも、販売店の保証制度は必ず確認しましょう。保証期間や保証範囲は販売店によって異なりますが、できるだけ手厚い保証がある販売店を選ぶと安心です。また、過去の整備履歴(点検記録簿)が残っているかどうかも重要です。定期的にきちんとメンテナンスされてきた車両は、トラブルが少なく、長く乗れる可能性が高いです。
ハリアーと迷う人に!比較したいライバル車種
ハリアーは魅力的な一台ですが、他にも優れたSUVは多数存在します。ハリアーと迷っている方は、以下のライバル車種も比較検討してみましょう。
- トヨタ RAV4: ハリアーよりもオフロード志向が強く、アウトドアに特化したデザインと走行性能が魅力です。タフなイメージを求める方におすすめです。
- マツダ CX-5: 上質な内外装と、マツダならではの「人馬一体」の走行性能が特徴です。ディーゼルエンジンも選択でき、燃費性能も優れています。
- 日産 エクストレイル: 悪路走破性に優れ、アウトドアでの使用にも適しています。e-POWERモデルは独特の走行フィールが楽しめます。
- レクサス NX: ハリアーよりもさらに高級志向で、レクサスブランドならではの洗練されたデザインと上質な乗り心地が魅力です。予算に余裕があれば検討したい一台です。
それぞれの車種には異なる魅力がありますので、あなたのライフスタイルや重視するポイントに合わせて比較検討してみてください。
ハリアー中古車を「賢く買う」3つのコツ

いざハリアーの中古車を購入する際に、少しでもお得に、そして安心して手に入れるための賢いコツをご紹介します。
1. 時期選び(3月・9月の決算期)
中古車市場には、購入におすすめの時期があります。特に3月と9月の決算期は、販売店が目標達成のために在庫を積極的に売ろうとするため、価格交渉に応じてもらいやすい傾向にあります。また、自動車業界の閑散期である1月〜2月や7月〜8月も、値引き交渉がしやすい時期と言われています。これらの時期を狙って商談を進めることで、通常よりもお得に購入できる可能性があります。
2. 下取り活用のテクニック
現在乗っている車がある場合、下取りも重要なポイントです。ディーラーや中古車販売店での下取りだけでなく、買取専門店にも査定を依頼し、複数の業者で比較することをおすすめします。多くの場合、買取専門店の方が高値を提示してくれるケースが多いため、まずは買取相場を把握し、その上で下取りと買取のどちらが有利かを見極めるのが賢いやり方です。
3. オンラインでの相場チェック術(例:カーセンサー活用法)
中古車を探す際は、まずはオンラインでの情報収集が欠かせません。カーセンサーやgoo-netなどの大手中古車情報サイトを活用し、希望する年式、グレード、走行距離、装備などの条件で検索し、おおよその相場感を把握しましょう。
- カーセンサー活用法:
- 条件検索: 目的のハリアーの年式、グレード、価格帯、走行距離などを細かく設定して検索します。
- 相場比較: 検索結果から、同じような条件の車両がいくらくらいで販売されているのかを複数比較し、相場感を掴みます。
- 販売店評価の確認: 気になる車両が見つかったら、その販売店の評価や口コミを確認し、信頼できる店舗かどうかの目安にします。
- 問い合わせ: 気になる車両や不明点があれば、積極的に販売店に問い合わせてみましょう。
オンラインで事前に情報収集をしておくことで、実際に店舗に行った際の交渉もスムーズに進められ、不当に高い価格で購入してしまうリスクを減らせます。

まとめ

洗練されたデザインと快適な乗り心地で、多くのファンを魅了するハリアー。新車には手が届かないと感じていた方も、2025年現在の中古車市場では、理想の一台を手に入れる絶好のチャンスが訪れています。
- なぜ今が狙い目か?: 新車供給の安定化による中古車価格の値下がりトレンドと、流通台数の増加で選択肢が広がっているためです。
- 用途別おすすめモデル:
- 街乗り・燃費重視なら2.0G(ガソリン)
- 高級感・走行性能重視ならハイブリッドZ
- 価格重視なら2014〜15年式プレミアム(60系前期)
- アウトドアや家族ドライブならE-Four(4WD)
- 価格帯別狙い目: 予算に応じて、100万円台の先代モデルから、250万円以上の現行モデルまで幅広い選択肢があります。
- 購入時の注意点: 修復歴、メーター巻き戻し、ハイブリッドバッテリーの寿命、走行距離と年式のバランス、そして保証や整備履歴の5つのポイントを必ず確認しましょう。
- 賢く買うコツ: 3月・9月の決算期を狙い、下取りと買取の比較を徹底し、オンラインで相場を事前にチェックすることが重要です。
あなたの理想のハリアーは、中古車市場の中にきっと存在します。本記事で得た知識を武器に、ぜひあなたにぴったりの一台を見つけて、ハリアーとの素晴らしいカーライフをスタートさせてください。購入に際して疑問や不安があれば、信頼できる販売店のスタッフに遠慮なく相談し、納得のいく一台を選びましょう。